膝が悪く通院が困難な患者さんのケース

骨粗しょう症、腰痛、膝痛、通院困難、注射治療
患者さん 77歳、男性、Bさん
症状 膝に水が貯まり、痛みが出て歩きにくい。家族に通院介助を頼めない。
実施した診療や医療 自宅でも通院時と同じように膝の水抜きやヒアルロン酸注射を実施。
現在の状況 通院負担もなく日常生活の維持が可能。

元々、膝に水が貯まり、痛みが出たり、歩きにくくなるため、定期的に病院に通院し、膝の水抜きを行っていました。通院の時は、息子さんが仕事をお休みして付き添ってくれていました。

Bさん 「そろそろ水抜いてもらわないと。なんか痛い。歩きにくい。今日散歩やめた」

息子さん 「今月は仕事忙しいから・・・。来月でもいい?」

Bさん 「来月まで待てないよ。夜、仕事終わってからでもいいから」

息子さん 「夜は病院があいてないでしょ。とにかく今月はもう無理だから・・・。」

Bさん 「じゃあどうすればいいの!歩けないよこれじゃ!散歩いけない!」

仕事と家庭でいっぱいいっぱいで通院に付き添う時間的余裕のない息子さん。
困り果ててケアマネジャーさんに相談したところ、訪問診療のことを教えてもらいました。ホームページにある連絡先に連絡し、症状を説明し、翌週には B さんへ訪問診療が開始となりとなりました。
在宅医が自宅に診察に伺うことで、自宅でも通院時と同じように、膝の水抜きやヒアルロン酸注射を行うことが出来るようになり、ご家族の介護負担もなく、日常生活を維持することが可能になりました。患者さん、ご家族の不安な点が解消されました。

医師からのメッセージ
膝の水抜きを定期的に行う必要がある患者さんは非常に多いです。
膝の注射も含め、対応できますので、通院の負担ない自宅でしっかりと治療を行いましょう。私は、散歩しながら四季折々の景色や香りを感じることがとても好きです。

関連記事

  1. 導尿バッグ

    尿道カテーテルの交換が必要な患者さんのケース

  2. 糖尿病のための、1日4回のインスリン注射が負担。

    糖尿病のインスリン注射をやめたい患者さんのケース

  3. 看取り、最後は自宅で過ごしたい

    最後は自宅で過ごしたい患者さんのケース

  4. ご自宅で腹水穿刺を行った患者さんのケース

  5. 骨粗しょう症、腰痛、膝痛、通院困難、注射治療

    骨折歴があり、骨粗しょう症に悩まれている患者さんのケース

  6. 症状に合わせて往診対応を行い、必要時は速やかに自宅で点滴などの治療を行う。

    外来通院で抗がん剤治療を行っている患者さんのケース

PAGE TOP