外来通院で抗がん剤治療を行っている患者さんのケース

症状に合わせて往診対応を行い、必要時は速やかに自宅で点滴などの治療を行う。
患者さん 71歳、女性、Cさん
症状 抗がん剤治療後の副作用がきつく、体調変化が起こる。
実施した診療や医療 症状に合わせて往診対応を行い、必要時は速やかに自宅で点滴などの治療を行う。
現在の状況 抗がん剤治療に対する身体的負担や恐怖心が軽減され、外来での抗がん剤治療を継続中。

肺がんの診断を受け、治療中の C さんは、病院の外来に通院しながら、化学療法(抗がん剤治療)を行っていました。3~4週間に1度ある治療の後には、身体のだるさや食欲不振、めまいなどが起き、抗がん剤の副作用と戦っていました。しかし調子が悪くなると、体力的に、その都度病院に行くことも難しく、治療を行うことが怖くなってきました。

Cさん 「今日は調子悪い。きつい。吐き気もあって食欲もない」

娘さん 「治療したばっかりだからね。病院いく?点滴でもしてもらう?」

Cさん 「・・・いや・・・きつくて・・・、病院も行けない・・・ああ気持ち悪い・・・」

娘さん 「(どうしたらいいんだろう・・・救急車呼ぶほどではなさそうだし・・・)ちょっと様子みてみたら」

Cさん 「もう治療が嫌になってくる・・・」

主治医に相談したところ、訪問診療のことを紹介され、訪問診療の説明を受けたのち、翌週から訪問診療が開始となりました。
治療後の体調変化があったときには、在宅医が往診し、自宅で点滴を行ったり、吐き気止めなどの内服薬を調整することで、副作用や治療に対する不安や症状を減らすことができるようになりました。
身体的な負担も減り、C さんはこれまで通り、病院の外来に通院しながら治療を継続することができました。

医師からのメッセージ
吐き気や食欲不振などは点滴で対応できます。
お身体を大事にしながら、次の治療に向けて体調を整えていきましょう。

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